
由来で繋がる点と線
石の名前は、英名にしろ和名にしろ、様々な由来があります。
例えば人名から来てる場合。。。
コーディアライト(菫青石)=フランスの地質学者コルディエから。
アレキサンドライト=ロシア皇帝アレキサンドルU世から。
杉石(スギライト)=日本の岩石学者、杉健一から。
地名から来てる場合。。。
ラブラドライト(曹灰長石)=カナダのラブラドル半島より。
アマゾナイト(天河石)=アマゾン川より。
見た目そのままの場合。。。
ルビー=ラテン語で「赤」。
ラピスラズリ=ペルシャ語で、ラピスが「石」ラズリが「青い」。
アクアマリン=ラテン語でアクアが「水」、マリンが「海」。
…などなど、他にもいろいろとあります。
深く追求すると、由来だけでも「へぇ〜」と思うものです。ホント。
ここでは、何故か石の名の由来が、鉱物とは全く関係のない、
ちょっと意外なモノと繋がっていた由来を紹介します。
トリビア的に「へぇ〜」と思ってくれれば幸いです(笑)。
みなさん「マーキュリー」という言葉、どこかで聞いたことないですか?
天体に詳しい人は「水星」を思い出すかもしれません。
実は鉱物にも同じ名前があります。
そう、個々の石のページを見ると分かりますが、
「水銀」の英名も、何故かマーキュリーというのです。
「水星」と「水銀」…確かに和名もよく似てるのですが、
よく考えると、どうしてこの2つが同じ名前なのか不思議です。
では、まず「マーキュリー」って何でしょう?
これは、ローマ神話の「メルクリウス」から来ていて、
ギリシャ神話だと、オリンポス12神の1人、ヘルメスに相当します。
ヘルメスは、ゼウスの伝令役で、天上界、地上界、地下界を
自由に往来し、また、羽の生えたサンダルで、
風のように早く走った神様だとされています。
そして、水星の英名「マーキュリー」は、
水星がとても早く空を横切る為に、名付けられ、
水銀の英名「マーキュリー」は、水銀が固体、液体、気体と、
様々な姿に変化するところから名付けられたとのこと、
同じ神様を由来にしていても、その意味は全然違っていたんですね。
ちなみに補足ですが、この神様は、
「科学、商業、盗人、旅人の守り神」だそうです。
科学、商業、旅人…まではいいですが、盗人っていったい。。。
もしかしたら泥棒の世界にも同じ名前から来る言葉があったりして!?
それでは、次の由来話。これも上の話と、少し似ています。
今度は、「よく見える」由来。(意味不明??)
多分「この鉱物を調べよう」という人は、余りいないのでは?と
思う翠銅鉱。鉱物収集家には比較的人気があるようですが、
一般にはほとんど知られていない鉱物です。
で、この鉱物の英名が「ダイオプテーゼ」。
石が透明で小さい塊が多く、すかして見えることから、
ギリシャ語で「透してよく見える」という意味の
diaopsomaiに由来します。
で、英名「dioptase(ダイオプテーゼ)」の語尾を少し変えて、
diopter(ジオプター)にしてみます。
この「ジオプター」という言葉、眼科やメガネ屋さんに勤務してる人は
「あれ?」と思うはず。そう、遠視や近視の度数を表す単位ですよね。
略して「-2.50D」「+3.00D」と使ったりします。
(通常カルテなどにはこの“D”も書きませんが…)
意味そのままな感じもしますが、「ジオプター」も
やはり、「透してよく見える」からジオプターなのです。
ちなみに、これも補足ですが、
実はこの話、「翠銅鉱」単独のページに簡単にまとめてあります。
でも、せっかく由来の話を出したので、改めてじっくり書いてみました。
「あれ?読んだことある。。。」と思った方いたらごめんなさいね。
まだまだ探せば、こういう話たくさんありそうですが、
とりあえず(長いので)ここまでにしておきます。
それにしても、名前というのは面白いものですね。
たまに自分や家族、友達、知人と同じ名前の人に出会った時の
微妙な親近感に似ているのかもしれません。
ただ、やはりというか、当然というか、ニュースで一面に載るような
犯人と同じ名前だったりすると、
「微妙な親近感」が、「極度の嫌悪感」に変化します。
出来たら一生そんな思いはしたくないものですが!