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石誕生石はじめて物語石

女性の場合、「宝石なんて全然興味ないし〜」っていう人でも、
一応自分の誕生石は知っているでしょう?
そして、あまりメジャーな石でない誕生月の人は、
「何で8月はペリドットなのよ〜!ルビーやサファイアの方がいい!!」
なんて思っていたりして…(それは私の友人の話ですが)。
まぁ、9月生まれの私にしてみれば、
サファイアなんて、そう買える宝石ではないので、
手軽な方が、より身近でいいと思いますけれどねぇ。


でも、そもそも誕生石って、いつ、誰が決めたんでしょうか。
ここでは、それを探ってみたいと思います。


「誕生石」…その起源は結構古く、
古代ユダヤ、キリスト教の時代までさかのぼります。

いろいろ調べてみると、
どうもここで、2つの説があるようで、
@『最初は、魔除けの為に宝石を携帯していたが、
そのうち1年を12ヶ月に割って、
月々の宝石を身に着けると幸運が訪れる
という信仰が、生まれた』

という説と、
A『ユダヤの高僧の胸当てに縫い込まれた宝石が12個で、
それが基になっている』

という説があります。

うーん、こうして2つの説を並べると、
多分@の信仰が先に生まれたのだが、
その後、宝石が高価な品物になったので、
当時の権力者「ユダヤの高僧」が、
自分達の地位を示す為に、胸当てに縫い込んだ…。

ってあたりが由来じゃないでしょうかね。

ちなみに、庶民の間では、月々の宝石なんて、
とても購入出来ませんでしたから、@の信仰は後に
「自分の誕生月の宝石のみ身につける」という
風習に変わったようです。
この辺で「誕生石」という概念が生まれたのでしょうか。


そして、その後も宝石の永遠性、
希少性にまつわる宝石信仰はどんどん高くなり、
中世では王宮貴族や権力者の象徴でした。

しかし、宝石そのものが各国で発掘されるようになると、
一般庶民の間にも、徐々に普及し、
19世紀にダイヤモンドが発見されてからは、
宝石業界自体が、積極的に宣伝するようになりました。


「誕生石の統一」も、そうした流れからです。

当時、誕生石は国ごとに違っていて、
一定の基準がありませんでした。
1912年、アメリカにおいて、宝石組合が、
原則的な誕生石を決定。
それを基準に、各国が誕生石を選定していき、
現在のようになったのです。


要するに、業者が宝石を普及させる為に、
「誕生石」という制度を利用したんですね…。
何となくバレンタインのチョコレートを、
彷彿させるような、成り行きだったりして(笑)。


まぁ、でもせっかくアメリカに集まって決めて頂いたんですから、
ちょっと誕生石を一通り見てみましょう。

日本式 アメリカ式 イギリス式 フランス式
1月 ガーネット ガーネット ガーネット ガーネット
2月 アメシスト アメシスト アメシスト アメシスト
3月 アクアマリン
珊瑚
ブラッドストーン アクアマリン
ブラッドストーン
ルビー
4月 ダイヤモンド ダイヤモンド ダイヤモンド
水晶
ダイヤモンド
サファイア
5月 翡翠
エメラルド
エメラルド エメラルド エメラルド
6月 真珠
アレキサンドライト
真珠
ムーンストーン
真珠
ムーンストーン
白瑪瑙
7月 ルビー ルビー ルビー
紅玉髄
紅玉髄
8月 ペリドット
サードオニックス
ペリドット
サードオニックス
ペリドット
サードオニックス
サードオニックス
9月 サファイア サファイア
ラピスラズリ
サファイア
ラピスラズリ
ペリドット
10月 オパール
トルマリン
オパール
トルマリン
オパール アクアマリン
真珠
11月 トパーズ トパーズ トパーズ トパーズ
12月 トルコ石
ラピズラズリ
トルコ石 トルコ石 トルコ石
孔雀石

さて、どうでしょう!?
誕生石って、国によって結構違うものなんですねぇ。
自分の誕生石が気に入らない人は、
他の方式に、乗り換えてもOKかもしれませんね。
私も、ラピスラズリや、ペリドットなら、手が届きそうだし…。
(↑でも婚約指輪は、ピンクサファイアもらいました♪)

では最後に、この表を作った時の、私の個人的感想

『フランス人!協調性なさすぎ!!』(笑)



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