検証！市販の石
最近は｢パワーストーン｣の流行が影響しているせいか、
専門店以外にも、雑貨屋さんや、文房具屋さんの
片隅にも置いてあるのを、たまにみかけます。
先日東急ハ○ズに行った時、鉱物の売り場を見つけたので
試しにのぞいてみたら、想像以上の種類の多さと、
売り場担当者さんの詳しさに、かなり驚きました。
でも、そういうふうにお店で見かける鉱物は、ほとんどが横文字。
石によってはお店独自の名前をつけられていることもあって、
それが本当は何の石なのか、ぱっと見では、
判断出来ないこともあります。
ここでは、｢鉱物｣というより｢パワーストーン｣として、
よくお店で見かける石を、いくつか検証してみましょう。
(写真はリンクさせて頂いてる｢鉱物の館｣さんより拝借しました)
まずは、ビー玉のようにキレイな｢アクアオーラ｣
これは、天然の水晶に純金をコーティングした人工石で、
青の他にも、いろいろな色があります。
金を熱する上に、水晶をかざして作るらしいですよ。
次は同じ人工石でも、アクアオーラより歴史の古い｢ゴールドストーン｣
和名では｢砂金石(さきんせき)｣や｢茶金石(ちゃきんせき)｣と呼ばれ
ルネッサンス時代のイタリアで、建築職人が、
溶けたガラスの中に銅をこぼした際、偶然出来あがった石です。
失敗が元で新しい鉱物が出来あがったなんて、
ノーベル賞のきっかけみたいですね。。。
その次は、名前だけでは何の石か全くわからない｢ダルメシアン｣
犬のダルメシアンに、模様がそっくりの可愛らしい石ですね。
正式には｢ダルメシアン・ジャスパー｣。
そう、実はジャスパー(碧玉)の仲間なんです。
ジャスパーは、様々な色がありますから、こういう模様の石を
通称でダルメシアンと呼ぶのでしょう。
あとは｢おおよそ見当は付くけれど、微妙にわからない石｣を
いくつか紹介します。
まずは、針のような内包物が面白い｢ルチル・クォーツ｣
｢ルチル｣とは和名で｢金紅石(きんこうせき)｣。
この石が、水晶の中に内包物として入ると、こういう石になります。
線で書いたような模様が面白いですよね。
ちなみに、水晶でなく、ルビーやサファイアなどに上手く混じると、
←こんな風になり(写真はサファイア)、｢スターサファイア｣や｢スタールビー｣という高価な宝石になります。
どうせならこういう所の内包物になればいいのに、ルチル…。
次は｢レモンクォーツ｣。
石は名前の通り黄色い水晶ですが、黄水晶(シトリン)とは別物。
黄水晶はどちらかというと、オレンジがかった黄色ですが、
レモンクォーツは、文字通りレモンのような淡い黄色。
成分にも、しっかりと違いがあり、
黄水晶の黄色は、鉄によるものですが、
レモンクォーツの黄色は、硫黄によるものなのです。
同じ水晶の仲間で、似たような色ですが、
成分的には、違う石になりますので、間違えないように！
最後は｢ブラックトルマリン｣。
トルマリン(電気石)は、様々な種類があり、中には宝石になるような
ものもありますが、｢ブラック(黒い)トルマリン｣といえば、
｢鉄電気石(ショール)｣のことです。
お店によっては｢ショールトルマリン｣と言う所もあります。
電気石の中でも、一番産出量が多くて、ありふれてますが、
最近はマイナスイオンの影響で、よく売れているようです。
(私には効果の有無が、イマイチわかりませんが…)
まだまだ検証したい石は沢山あるのですが、
長くなってしまったので、とりあえず石はここまでです。
ちなみに、鉱物売り場等の店員さんで、鉱物(又は石)に
詳しい人とそうでない人を見抜く、とっても簡単な方法を紹介！
そういう売り場には、よく｢キャッツアイ｣という名前の石が
置いてあります。色は赤や青やピンクだったりしますが。
｢キャッツアイ｣とは、金緑石(クリソベリル)の変種ですが、
元々は、石にすじのような光が見える、効果の名前を指します。
(詳しくは豆知識の｢その石、斜めから見て別の顔｣参照)
まぁ、鉱物ショップで販売している、数百円のキャッツアイが、
金緑石なわけはないので、
それは明らかに人工のキャッツアイですね。
で、ポイントはここ。
そういうキャッツアイを見ながら、店員さんに質問してみましょう。
｢このキャッツアイは、何の石ですか？｣
その時に、｢うーん、多分人工のものじゃないですかねぇ｣とか
｢そういえば何の石でしょうね｣という解答なら、OK！
NGは｢えー？キャッツアイはキャッツアイでしょう??｣と、
きょとんとする店員さん。
まぁ、この解答が店員さんならまだいいですよ。
(店番のバイトさんは、そこまで知らないだろうから)
ただ、これが店長クラスの人だと、ちょっとね〜。
私だったら、そういうお店では買い物したくないです！
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