石

辰砂(しんしゃ)

cinnabar (シンナバー)



石鉱物データ

色:赤、赤褐色
光沢:ダイヤモンド光沢、金属光沢
晶系:六方晶系
硬さ:2〜2.5

石石の説明

辰砂は単独の鉱物としてより、
水銀を取り出す為の鉱石として
名前が知られている。
水銀を取り出す方法は、
とても簡単で、ただ熱すればいい。
熱すると辰砂は
亜硫酸ガスと水銀に分離される。
また、古くは辰砂自体の赤い色を
絵の具に使用していたらしく
英名はギリシャ語でそのまま
「kinnabaris=赤い絵の具」に由来する。

石コメント

上の説明を読むと
「水銀+亜硫酸ガス=辰砂=絵の具」
とつい想像してしまって、
「大昔は芸術も命がけだったのか」
なんて思いがちだが、
辰砂が水銀と亜硫酸ガスに変わる
のは、あくまで「熱する」ことによって
である。辰砂の化学式はHgSで、
Hgが水銀でSが硫黄。この硫黄が
熱した時に酸素(O2)と反応し
亜硫酸ガス(SO3)と水銀(Hg)に
変化するのだ。何もしなければ
辰砂自体に危険はない。


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