石

石鉱物、宝石、岩石の違いって何?石

えー、上の3つの言葉、どこかで聞いたことはありますよね?
でも、具体的に「違い」と言われると、
石に特別興味のない、一般ピープルは、
ちょっと考えてしまうハズ…。 これが
「アイスクリーム、ソフトクリーム、シャーベットの違い」なら、
ばっちり興味あるのに!」
なんて人も、いたりして…。

でも、せっかく
縁あってこのページにたどり着いたんですから、
知らない人はヒマつぶしに、
知ってる人もヒマつぶしに…ということで、
(↑どっちにしても、ヒマつぶしじゃん!)
ちょっと勉強してみましょう!!


まず、外でよく見かける、
いわゆる私たちに「石」と呼ばれる存在

(最近はこの「石」が見当たらないんだけど)
その石の表面をよーく見ると、
いくつかの色に分かれてたりしますよね?
例えば、ぱっと見は灰色なんだけど、
よく見ると、黒いかたまりと、白いかたまりが交じっていたり…。
で、その白いかたまりを、さらに見ると、
黄土色っぽい粒も、交じっていたり…。
あるいは、同じ白なんだけど、ガラスみたいに光ってる粒と、
つやはあるんだけど不透明な粒があるとか…。

実はそれ、1つ1つが違う石なのです。
そしてその、違う石同士がくっついて、
一緒になっている石を、『岩石』と呼びます。

さらにその岩石を分解して、
色や光沢(要するに性質)の違うもの同士を、分けてみましょう。
「もうこれ以上、分けられない!」と、いう所まで、分けた時、

その1つ1つが、
いわゆる『鉱物』と呼ばれる存在になるのです。


洋服に例えてみましょう。
ブラウス、セーター、シャツ。。。これらを
岩石だとすると、
鉱物は、洋服のタグに書いてある、成分表の中身
ポリエステルとか、綿とか、アクリルなどを指します。
要するに
「基本的な単位」ということですね。


では、宝石って何でしょう?

まぁ、簡単に言ってしまえば、
今説明した鉱物の中で、ある3つの条件を満たしたものを、
世間では
『宝石』を呼びます。
その条件、手近な宝石を思い浮かべれば、
3つのうち、1つくらいは何となく想像できるのでは?
そう、「美しさ、珍しさ、硬さ」が、
宝石と呼ばれる条件なのです。


例えば、宝石屋さんで、当たり前のように見かける「金」
「貴金属」とは呼んでも、何故か「宝石」とは呼びませんよね?普通…。
それは、3つの条件のうちの1つ、「硬さ」が足りないからなのです。
(詳しくは、個々の説明をしてるページを見ましょう!)


そして、条件がそろい、晴れて「宝石」の仲間入りをしたとしても、
さらにその「宝石」の中で、

「貴石(きせき)
「半貴石(はんきせき)」に分かれます。

貴石とは、3つの条件が、
ほぼパーフェクトにそろっている石
のことで、
ダイヤモンドやら、ルビーやら、サファイアやら、
誰もが知ってる、蒼々たるメンバーが、そこには分類されています。
いわば、
宝石の中の宝石!エリート!といったとこでしょうか。

「半貴石」になると、「貴石」よりは、ちょっとレベルが落ちます。
3つの条件は、どれも合格点に達してるんだけど、
「貴石」に比べると、何か足りないんだよな〜
って石が、ここに入ります。
ちなみに、その足りないモノというのは、
たいてい「硬さ」「珍しさ」です。
(まぁ、美しくなかったら、宝石じゃないでしょう??)

ただし、だからといって
「貴石より劣ってる」というわけでは、ありません。
半貴石は種類が豊富だから、カラーバリエーションに富んでますし、
「そんなに珍しくない」ということは、値段も貴石よりワンランク下がって、
手に入れ易いということになるでしょう。
宝石としてのランクは落ちるけど、
その分庶民的!?
なのが、「半貴石」の特徴なのです。


では、最後に宝石の仲間としてもう1つ、

「有機原石」
というのを、ちょっと説明。
これはいわゆる、動物や植物から出来たもので、
真珠、琥珀、珊瑚、黒玉の4つを指します。
基本的に、鉱物は
生物を含まない、無機物であることが条件
なので、
これら4つは、厳密にいうと
鉱物ではありません。
ただ、鉱物として調べる人が多いので、
ほとんどの鉱物事典は載せているみたいです。

「宝石」なんだけど、「鉱物」じゃない…というのが、
有機原石の最大の特徴でしょうか!?
どっちにしろ、鉱物としては例外に属する石なのです。



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