石

石鉱物データ解説 (色、光沢)石

それぞれの石のページの「英名」の下、
「石の説明」の上に、さりげな〜く書いてある「鉱物データ」のところ、
みなさん
ちゃんと読んでますか?

あれは、別に「ページを埋める為」とか、
「素人のページでも、専門用語が入ってた方がかっこいいから」とか、
そんな理由で、書いてあるわけではありません。念のため…。

ただ、知らない人が、いきなり「光沢」とか「晶系」とか見ても、
「なんのこっちゃ!?」って感じですよね?
それって、海外で洋服を購入する時、
サイズ表示がわからないのと一緒なのでは??

でも、洋服の表示同様、
鉱物のデータだって、意味さえわかれば、
どんな鉱物なのかを知る、大きな手がかりになるのです。

…と、いうわけで、あそこからは一体何がわかるのでしょうか?

まずは
「色」
これはわかりますよね?石の色を表示しています。
ただ、石というものは、自然のものですから、
絵の具のように、一律なわけじゃありません。
時には「青〜青緑」みたいに、青かったり青緑っぽかったり、
あるいは傾きによって、色が変わる石もあって、

必ずしも一定してるとは言えません。

表示では、その石の「平均」を表しているという感じでしょうか…。

次に
「光沢」
これは、石の表面の輝き方を表示しています。
輝きには、まず
「金属光沢」「非金属光沢」の2種類があり、
金属光沢とは、
文字通り金属のような、光を全く通さない光沢
非金属光沢は、
透明感があって、光を通す光沢を指します。

非金属光沢は、さらに6種類に分かれます。

まずは、一番多い
「ガラス光沢」
文字通り、ガラスのような光り方ですが、
ビー玉とかを想像するといいかも。

ガラスよりもっとキラキラしているのが、

「ダイヤモンド光沢」
です。 それも文字通りですね。

もう一つ文字通りといえば、
「真珠光沢」
これも名前の通り、真珠のような優しい光沢ということです。

それから
「絹糸(けんし)光沢」
絹糸をたばねて、光りにかざした時みたいな、
流れるような光沢
です。

「脂肪光沢」の場合は、脂肪=油ということで、
ニスを塗ったような光沢です。

最後に
「樹脂(じゅし)光沢」。 「脂肪光沢」と似てますが、
脂肪光沢ほど油っぽくなく、滑らかな光沢です。
樹脂というのは、木の皮から分泌される液体のことですから、
漆塗りのようなイメージといえば、分かり易いかも。


というわけで、光沢の種類は以上です。

ただ、光沢というものは、
あくまで
「キレイに磨いた後の石」を基準にしてます。
発掘された時から、光沢のある石もありますが、
石によっては、原石のままだと、光ってないものもあります。
(ダイヤだって、磨いて初めて宝石になるのです)

石を発掘したような場合や、お店で原石を見たような場合、
光沢は、石を見分ける上で、あまり参考にならなかったりするので、
どんな光沢か見たい時は、
原石ではない、加工されている石を見た方がよいです。


…ここまで読み終わった方、このページは終了ですが、
まだ「晶系」と「硬さ」の話が残ってます。
「えー、まだ続くの!?」なんて言わずに、
次のお話へ、Let'go!!


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