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石超簡単!?ダイヤモンド講座石

「ダイヤモンド」という宝石を
全く知らないという人は、おそらくいないでしょう。
言わずと知れた
「地球上で一番硬く、美しい宝石」
その特徴故に、大昔からずっと、この宝石は
人々の心を掴んだまま、離しませんでした

現在でも、婚約などの大事な場面
ダイヤはかかせませんよね。
(今はそうでもありませんが。。。)

でも、実際ダイヤモンドについて、みなさんは
どのくらいご存知なのでしょう!?
とにかく高価らしいけど、その基準は?
何カラットって言うけど、具体的にどんな大きさ?
…などなど、一度はどこかで見たことあるハズなのに、
意外と知らないものです。

ここでは、その
「意外と知らなかった部分」
この機会に、ちょこっと!!勉強してみましょう。


まず、ダイヤモンドの価値は、何で決めているのか?
ダイヤには
『4つのC』という価値基準があります。
受験生で言うと、英語、数学、国語でしょうか??

ダイヤの場合は、カラット(Carat)、カラー(Colour)、
クラリティー(Clarity)、カット(Cut)、
の4つの基準によって
その価値が決められます。
4つのCとは、それぞれの頭文字ですね。


ではまず
「カラット」から…。
「カラット」は、よく「0.3カラット」などと言われるように、
ダイヤの大きさを示しています。
…と、よく本や資料で見かけますが、ここで注意
大きさと言われると、いかにも
「×カラット=×mm」というイメージが湧きそうですが、
カラットは、実は重さを表す単位で、
具体的に示すと
「1カラット=約0.2g」になります。
だから、どんな形をしていても、重さが同じなら、
同じカラットになるのです。
(これは、他の宝石でも使われる単位)


次に
「カラー」。これはこのままですね。
ダイヤの色合いを示しています。
ダイヤは知っての通り炭素のみで出来てますが、
このまま何の不純物も含まないダイヤは
無色透明で、一番価値が高いです。
そこから窒素などの不純物を含むと、
だんだん黄色っぽくなり、価値も
だんだん下がっていくのです。
(まれに赤や橙や青などのダイヤもありますが、
それは違う価値基準になります)

カラーの等級は、
Dから始まってZまで、
13段階
に分かれています。
D〜Fは無色、G〜Jだとほぼ無色、K〜Mだと僅かな黄色、
N〜Rは非常に薄い黄色、S〜Zは薄い黄色
…という具合です。
正に「ビミョー」って感じですね。。。


では、次に
「クラリティー」
これは、
ダイヤの傷や、内包物の有無の基準で、
大きく分けて5段階あります。

トップは
F、Flawlessの略です。
英語でそのまま「無傷」を意味します。
次が
VVSI。Very Vary Slightly Imperfectionの略。
Slightlyは「ほんの僅かな」、Imperfectionが「欠点」。
それにVeryが2つもついていますから、
和訳すると、「ものすごく僅かな欠点」でしょうか。
具体的には「10倍ルーペで発見難な傷」です。

その次は
VSI。さっきのVVSIのVが一つ取れた状態で、
和訳すると「すごく僅かな欠点」?
具体的には「10倍ルーペでやや発見難な傷」です。
で、次は
SI。さらにVが取れた状態ですね。
和訳だと「僅かな欠点」。
「10倍ルーペで発見可能な傷」のことです。
最後はS(Slightly)も取れて
Iのみ。
そのまま「欠点」です。
ここまで来ると、傷は肉眼でも発見出来ます


では、最後に
「カット」
これは
ダイヤのプロポーションを指します。
よく耳にする「ブリリアント・カット」というやつです。
ダイヤモンドのカット方法は、昔からいろいろと検証され、
20世紀初め、数学者マーセル・トルコフスキーが
「ダイヤを最も美しく見せる」カット方法を
計算で出し、発表しました。
それが現在の
「ラウンド・ブリリアント・カット」です。

具体的にはこんな感じです。


…とまあ、数字を並べてみましたが、要するに、
この数字の割合に近いカットであればある程、
ダイヤの価値は上がる
のです。


「ちょこっと」といいつつ、結構長くなりましたが、
「4つのC」、理解出来ましたか?
これがわかると、ダイヤモンドを購入した時に
付いてくる
鑑定書も、おおまかに読むことが出来ます

例えば2カラットあって、カラーがDで、クラリティーがF
カットがVery Good…だったりすると、
『ダイヤモンドの最高級品!!』 ということになりますね。
私はそんなの見たこともないですけど(笑)。

ちなみに、前の「イミテーション」の時もそうですが、
こういう豆知識を(エラそうに!?)公開していても、
私自身、鑑定士でも鑑別士でもありません。
なので、仮に、宝石の写真を送って頂いても、
確信して答えることが出来ないんです〜。
特にダイヤの等級については、
全くわかりませんので、
どうかそういう石は、
宝石店で見てもらって下さい。。。


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