石

ミメット鉱

mimetite (ミメタイト)



石鉱物データ

色:黄〜黄褐色
光沢:ガラス、樹脂光沢
晶系:六方晶系
硬さ:3.5〜4

石石の説明

ミメット鉱は「燐灰石(アパタイト)」と
同じグループに属し、
熱水で変化した鉛鉱床の酸化帯に
産出する鉱物である。
六角形や板状が多いが
ぶどうのようにもこもこした形で
出てくることもある(写真)。
緑鉛鉱とよく似ていて、
緑鉛鉱Pb5(PO4)3ClのP(燐)が
As(ヒ素)に置き換わると
ミメット鉱になる。その為、緑鉛鉱の
黄色バージョンという意味なのか、
「黄鉛鉱」とも呼ばれ、
英名mimetiteも、ギリシャ語で
「偽物」という意味がある。

石コメント

英名も和名も緑鉛鉱の
オマケのようなネーミングだが、
このテのパターンは
鉱物だけではなく植物にもある。
「ニセアカシア」辺りが有名な話で
明治時代に日本に輸入された当初は
アカシアと呼ばれていたのだが
(本来はハリエンジュ属)
後から本物のアカシアが入ってきて
(こっちが本当のアカシア属)
区別する為に「ニセ」を頭に付けた。
だったら最初に確認しろよ!と
言いたくなるエピソードだが
ミメット鉱の場合、
「ニセパイロモルファイト」に
ならなかっただけ、少なくとも
「ニセアカシア」よりはマシだと思う。


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